インタビュー・テキスト・編集・撮影:高橋響
Simple Standardの1stミ二ALが5月14日に発売される。それにあたりVo/Gtのサトウリョウマさんにお話を聞いてきました。
10人全員が異なる解釈をするくらいの曖昧さを持っていたい。
-「Escape Sequence」というタイトルの意味を教えてください。16:10
サトウリョウマ:ありきたりだけど街からの逃避をテーマにしていて、でも"Escape"だけじゃ物足りなくて調べていく内に"Escape Sequence"という言葉に辿り着いた。 意味は「通常の文字列では表せない特殊な文字や機能を、規定された特別な文字の並びにより表したもの」なんだけど『Escape Sequence』に収録されている5曲もこの並びじゃないと意味がなくて...あとはリスナーに深掘りして欲しいな。
-タイトルだけでもここまで考えさせられるのは凄いですよね。
サトウリョウマ:すぐに消費されるより考える隙間を作ってあげたい。奥が深い音楽は中々消費されないから。
-僕も"Escape Sequence"の意味を調べたのですがまあ難しいというか意味がすぐには理解できない単語だな...と。
サトウリョウマ:でしょ。キリンジの「エイリアンズ」とかも歌詞の考察がネットに上がっていたりして...普遍的だけどどこか良いものに惹かれる。こっちから意味を指定するよりかは現代文の問いでよくある「筆者の気持ちを答えなさい」みたいな10人全員が異なる解釈をするくらいの曖昧さを持っていたい。
-曖昧さには日本語の美しさを感じますね。
-影響を受けたミュージシャンはいますか?27:26
サトウリョウマ:Mr.Children、椎名林檎、キリンジかな。
-Simple Standardを初めて聴いたときにMr.Childrenが好きなんだろうなと思いました。歌い方とか。
サトウリョウマ:Mr.Childrenは小学校6年生からずっと聴いて歌っていて...だから歌い方も似たのかもしれない。
-1番気持ちの良い歌い方って感じが凄く良いです。今回のミ二ALは紙ジャケット
でのリリースですが拘りなどはありますか?
サトウリョウマ:暇な時にTOWER RECORDSに行ってパッケージ調査とかをよくするんだけど勢いがあるバンドって心なしか紙ジャケの気がして紙ジャケにした。NulbarichもSuchmosも紙ジャケだった。
-紙ジャケだとお金結構かかりませんか?
サトウリョウマ:いや寧ろ紙ジャケの方が安く作れる。今回も原価自体はめちゃめちゃ低い。CDRはamazonで買って...とか。お金があったら拘っちゃうと思う。音源のクォリティをあげるためにお金を使わなくちゃいけないから。
-盤にも音源にも"DIY"精神をかなり感じました。
サトウリョウマ:今はまだ若さがあるから許されるかなって。パッケージも大事だけど音源にリソースを割いていきたい気持ちがあった。
-今回リリースパーティなどはしないんですか?
サトウリョウマ:しない。正直まだお客さんも全然入らないしタイミングじゃないと思って。
-前回のシングルリリースの際は行っていましたよね。
サトウリョウマ:した。その時に結構痛い目を見たから今回は割と慎重になってるかも(笑)。でも昔からイベントを組んだりはしてて好きだからどこかのタイミングでやりたい。
Simple Standard『Escape Sequence』収録内容
1 Blue Screen
2 池袋地下二階
4 リフレイン
5 こころ
¥1,000
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